ときめき♡旋風ガール
（原題・旋風少女）
©️中国 湖南衛視 2016
［第31話］
李云岳は初原に母親の事や松柏館の事などを尋ねる。そして初原の母親との事を話し、私は元武道を極めたがその代償に大切な人を失った。私は松柏と祖国のため勝利し優勝台に国旗を飾るのが使命だと信じていた。私を父と呼んでくれとは言えないが私のような過ちを繰り返して欲しくないと話す。そして私は着る資格を失ったと自分の道着を託し、誤った選択で悔いを残さないように言い帰って行く。
初原と百草は遊園地へ遊びに行き、亦楓は若白に初原と百草を２人きりにしていいのかと言う。若白は「彼女が幸せならいい」と答える。亦楓が部屋を出た後、若白は発作を起こす。
百草の帰国時に李恩秀はテディベアを受け取ってと渡し「今度 対戦する時に会わせて」と言う。百草は大切にしますねと言い、バスへ向かう。
中国に帰国し、空港で若白の発作が起きる。廷皓が若白を迎えに来ていて、若白が断わろうとすると廷皓は言う事を聞かないとバラすぞと言い若白は廷皓の車に。若白を心配する百草に「若白先輩なら大丈夫。明日はぜひ全勝館へ来て。父さんと食事をしましょう」と光雅が声をかける。
曉瑩が世界選手権に婷宜が出場するというニュースを見つける。最優秀選手になった百草と婷宜が出場枠を懸けて再戦し、出場選手を決める事になっていたので沈監督に確かめる事に。
岸陽救急病院。若白は心臓の状態が悪化し直ぐに入院が必要だと医師から言われるが、今入院するわけにはいかないと言う。一刻の猶予もなく命に関わる程 深刻な状態だと医師は話す。その時、曉瑩から「沈監督が世界選手権の候補から百草を外した」と電話があり、若白は診察室から飛び出し医師は廷皓にすぐに連れ戻しなさいと言う。
訓練センター。沈監督は最優秀選手に選ばれた百草に声をかける。曉瑩が世界選手権の出場者について聞くと「報道は事実よ」と沈監督は答える。百草は最優秀選手に選ばれたら婷宜と再戦し、勝った方に出場権が与えられると約束したはず。チャンスは公平に与えて下さいと言う。婷宜は「公平に？私は物心つく頃には元武道を始め、何度も国際大会に出場し、元武道界で私の名を知らない者はいない」と言う。沈監督は確かに若白と約束したけど状況が変わったと答える。曉瑩が沈監督に抗議している所へ若白が来る。
若白を病院から追いかけて来た廷皓は、若白と沈監督が話している所へ百草を連れて行く。
沈監督は「婷宜は１カ月間の訓練でパワーもスピードもレベルアップし打倒 李恩秀も夢ではない。だから協会は彼女を選んだ」と話す。若白は百草も成長したと返す。そして「勝利に必要なのは経歴ではなく真の実力であるはず。チャンスを与えるべき、正しい決断を下すと信じています」と言う。百草は２人の会話を聞く。
沈監督は折れ、明日 婷宜と百草の試合をし百草が勝てば世界選手権の出場者を変更すると言う。そして指導者への転向の話しになり、若白は自分の病気の事を考えながら「指導者に転向します。百草の専任としてなら」と言う。沈監督の選手生命はここで終わると言う言葉を聞き、百草は「ダメです」と言い部屋に入る。
部屋を出て行った若白を百草は追いかけ「本当に私の指導のために選手を引退するのですか？」と聞くと若白は元武道を辞めたくなっただけと答え「口出し無用だ」と言われる。
百草は先輩にとって私は元武道をするロボットですか？自分の事は自分で決める。今後は私の練習に関わらないで下さいと言い返す。若白は「俺の指導は不要なんだな。確かにもう俺は不要だ。お前には初原がついている。あいつの助言があれば十分だ」と言う。そこへ見兼ねた廷皓が来て「お前はいつまで隠し通すつもりだ？」と若白に言う。そして「自分の命も顧みず朴東元を見つけて説得した」とその時に負った怪我を百草に見せる。
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［最終話］
百草は廷皓から朴東元を見つけたのは初原ではなく若白でその時、ひどい傷を負ったと聞く。そして以前廷皓が言った「気持ちを秘めたまま君を想う男がいる。見返りを求めないほど深い想いだ」というのが若白の事だと知る。廷皓は病気の事も話そうとするが若白が止める。
若白は俺にとってお前は元武道をするロボット。ただそれだけ。明日の試合で婷宜に負けたら何の価値もないと冷たく言い「行け 目障りだ」と言う。百草は泣きながら立ち去ると、若白は具合が悪く苦しそうになぜ話したと廷皓を睨む。
百草の稽古する様子を見て、廷皓は「彼女を追い詰めて満足か」と若白に聞く。若白は「俺はもう限界だ。あいつには別のコーチが必要なんだ」と答える。廷皓は「お前がこれほど幼稚だったとは。百草の好きな相手は誰なのかよく考えろ。後悔したり彼女を悲しませたりするなよ」と言う。
百草達は婷宜に誘われた慰労パーティーへ行くが、若白がまだ来ていなかった。百草は若白の事を考えつい飲みすぎ、声をかけてきた初原を若白と間違えてしまう。百草は初原と気づき、若白先輩は？と聞き、まだ来てないと言われると捜しに行こうとする。初原は選手権の選抜について話すが、百草は「若白先輩じゃなきゃダメです」私はロボットじゃない。若白先輩が必要なのにと口にする。婷宜は百草が酔ったふりをしていると怒りコップの水を百草かけ、その時 若白と廷皓が来る。婷宜は百草は偽善者だと言い、中傷し始め「３人ともあなたに夢中」あなたが私の物を全部奪っていく。絶対負けない。失った物は全部取り返してやる。出場資格も渡さない」と言う。若白は百草を連れて帰り、曉瑩と亦楓も追いかけて行く。
廷皓は若白の気持ちにお前も気づいてるだろと初原に言う。俺も彼女が好きだ。本来の俺なら振られても諦めたりしない。だが若白の想いの深さに負けを認めた。見返りを期待せず、陰で黙って支えてる「そんなふうに愛せるか」と初原に話す。
松柏館。百草は廷皓の話しを思い返してずっと自分に尽くしてくれた若白の事を考える。少しして若白が来て「明日は試合なのに何をやってる」と怒る。百草は「婷宜さんは正しいと」と考えていたと言う。世界選手権の出場権を得る事しか考えず、皆に迷惑をかけ、若白先輩を犠牲にしている事にも気づかなかったと話し明日の選抜試合は棄権しますと言う。若白はお互いにあらゆる努力を重ね全力を尽くして戦うのが試合であり、元武道の精神。選抜試合に出なくていいと言うと発作を起こす。百草は心配するが若白は構うなと言う。そして「お前にとって元武道は簡単に辞められるものだったのか。見損なったぞ」と言い、立ち去ろうとする。百草は若白を追いかけ後ろから抱きついて謝り明日はしっかり戦うと約束します。「私にとって先輩がどれほど大切な存在だったかやっと分かった。見捨てないで」と言う。若白は振り向き、百草の涙を拭うと「お前が望むなら俺はずっと側にいる」と百草を抱き寄せる。その様子を初原は見てしまう。
若白は明日の試合に向け練習をするよう話すと、百草は「練習に付き合ってくれますか？一緒に出場権を勝ち取りましょう」と言う。若白はすぐに緊急手術が必要と医師に言われた事が頭をよぎるが「分かった」と答え、２人は微笑み合う。
初原は百草との思い出を振り返り『若白は陰で黙って支えるだけ見返りは求めない。そんなふうに愛せるか』と廷皓から言われた事を思い返す。
訓練センター。若白は試合に集中し勝ち負けの事は考えるな「なぜ この試合に出る？」と百草に聞く。「私達の夢のため。最強の選手になるため」と百草が答えると若白は「それでいい」と返す。
廷皓は初原に「元武道に復帰したとか。いつ俺と決着を？」と聞くと初原は「いつでも」と答え、若白に「今度 手合わせしよう」と言う。
若白は胸に痛みを感じ、気づかれないように出て行き倒れる。廷皓と初原が気づき駆け寄る。百草は出て行った若白が気になるが、試合に集中しろと言った若白の言葉を思い出す。
百草 対 婷宜の試合が始まる。
若白は救急車に乗せられ「百草には言うな」と廷皓と初原に頼む。若白の握った拳に自分の拳を２人はぶつける。救急車の中で「今後は一緒に練習しませんか。２人で頑張って世界選手権に出ましょう」と言った百草の言葉を若白は思い浮かべ、目から涙が溢れる。
百草と婷宜は相手に向かっていく。
ー第１季 完ー
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