[第22話]
世界選手権ティンイー 対 バイツァオの後半戦。バイツァオ得点0、ティンイー5点。
バイツァオはティンイーに全く歯が立たず、右膝を庇う。とどめを刺してやるとティンイーが稲妻閃光蹴りを繰り出し、右脚を蹴られバイツァオは倒れる。チャンアンは止めるがバイツァオは試合を継続する。
会場は一体となりバイツァオに声援を送り、MCもこれぞ元武道の魅力『百折して撓まず』だと言う。ティンイーは徹底的に右膝を狙うが、バイツァオは旋風3連蹴りを繰り出し右脚でティンイーの頭を蹴り倒し、2人とも意識を失う。
バイツァオは病院で意識が戻るが、ティンイーは危篤状態となり10時間以上手術が続いていた。ティンイーの祖父 ワン館長は病院に駆けつけバイツァオを責める。ティンイーは脳に損傷を負い意識の回復は見込めず植物状態になる。
風雲館 イ・ユンスはバイツァオとチャンアンの所へ来てあなたは復讐の駒だとバイツァオに言う。チャンアンがバイツァオを利用し、裏切った友人チエンジョウや風雲館に仕返ししたように話す。
バイツァオは降り出した雨の中を歩きながらワン会長の『この子には元武道を学ぶ資格はない』という言葉を思い返す。
ー1年後ー
チャンアンは松柏館からいなくなったバイツァオを捜していた。そんな中、風雲館主催のプロリーグの試合が各地で開催されレベルの高い試合が人気を得ていた。参加するには認定戦での選抜が必要なため、世界各地の認定戦に多くの道場が参加していた。認定戦で風雲館イ・ユンスの活躍が目立ち、風雲の選手を率いて各認定戦を勝ち抜くだけでなく圧倒的な強さでMVPを連続獲得。元武道 女子選手の新人王となっていた。ユンスの連勝を止められるとしたら世界選手権で優勝したキム・ミンジュぐらいだと言われる。2人は過去に対戦経験がなく今後の対決が楽しみとされていた。
ミンジュは記者からユンス選手に勝つ自信は?と聞かれ興味がないと答え、私の相手は彼女じゃないチー・バイツァオだと答える。そしてカメラに向かって「いつまで隠れてるの?」とバイツァオに呼びかける。
旋風少女と呼ばれたチー・バイツァオは美少女マッチのKO王。世界選手権でティンイーと対戦後表舞台から去り世間から『行方不明のバイツァオ』と言われていた。そしてこれから行われる岸陽での認定戦にこの旋風少女は現れるのでしょうか?と話すラジオをチャンアンは車中で聞く。
シャオインは現在、松柏館の責任者兼コーチ。ショッピングモールで門下生を集めようとビラを配っていた。ティンイーを倒して雲隠れしたバイツァオの道場だと言われ、他に有名な選手もいなく、君も他へ移った方がいいよと言われてしまう。
バイツァオは港町でシャオチーという名で船の清掃をして暮らしていた。
ティンハオはティンイーを転院させ、バイツァオは世話をすると必死に頼むがティンハオに撥ね付けられ「妹は遠くへ連れて行き二度と君に会わせない」君は一生苦しみ、俺も同じ。俺達に楽しい日なんてもう永遠にやってこないとバイツァオを突き放す。そしてティンハオはチャンアンにも風雲への恨みを妹の試合で晴らして満足したか。お前に後悔させてやると言い姿を消していた。
シャオインによく似たシャオユエと言うシャオチーの同僚は美少女マッチのバイツァオ 対 加藤百合のDVDをPCで見ながら、今一番強くて勢いがあるのはユンス。でもみんなが待ってるのはチー・バイツァオだと話す。そしてバイツァオの話しをしているうちにシャオチーってバイツァオに似てると言う。
節約して生活し賢武館に送金するシャオチーに仕送りだと思っているシャオユエは孝行しすぎたと言う。
シャオチーは町に買い出し行く。チャンアンはバスに乗るバイツァオの姿を見つけバスを追いかけて乗り、バスの中でバイツァオと再会し抱きしめる。
チャンアンは松柏にいたのは確かに美少女マッチのため、世界選手権を目指しポイントが欲しいお前を利用して出場させた。風雲を倒す事が狙いだった。だが東京に行ってからはと誤解を解こうとするが、チャンアンの言葉をバイツァオは遮る。
ーつづくー

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