[第28話]
バイツァオはチャンアンに会い、なんとなく照れ臭い。チャンアンは元武道の達人に会わせると言いバイツァオの手をとり松柏館から連れ出す。
ティンハオは松柏館に来ていて2人が仲よく出かけて行くのを目にする。そこへイ・ユンスが来て愛する人を取り戻したいなら手を貸してくれない?と言う。ユンスはチャンアンを風雲館に連れ戻す任務が残っていた。
チャンアンは子供達が元武道の練習している姿をバイツァオに見せ、技量は高くないが心は達人の域にある。子供達は初心を思い出させてくれるとバイツァオに話す。
松柏館 道場。バイツァオは羽を使い稽古をする。元武道とは自分を高めるための武道、それを忘れるなとチャンアンは言う。
岸陽プロリーグ認定戦。
バイツァオは試合前、目を閉じていたため今日も目を閉じて戦うのかと思われるが試合が開始すると目を開け、旋風3連蹴りも決め復活を果たす。しかし以前の旋風3連蹴りとは違い破壊力のない高度な技術が必要な軽く触れる蹴りに変わっていた。そしてバイツァオは勝利する。
風雲館 岸陽分館。チャンアンは選手候補のプールでの訓練の様子を見て1人を残し、風雲が求めるのは強者のみと他の3人を帰らせる。そしてジムでは医師が危険だと言っても続けるよう命じ、自分の限界に達する前に相手を徹底的に打ちのめす事。攻める時は速く 確実に容赦なく。強者のみが勝つと訓練生達に言う。そこへシェンボーが賢武館に戻って下さいと風雲の門下生を振り切り、入って来る。しかしティンハオは無視し、シェンボーは追い出される。
松柏館門下生達は、崖っぷち。1試合も落とせないと話しながら歩く。チャンアンは「今夜 時間あるか?」とバイツァオに聞く。稽古ですねとバイツァオが返し、チャンアンは違うと言おうとするが前を歩くシウダーに早く来いよと言われバイツァオが門下生達の所へ行ってしまい、チャンアンは溜息をつく。
松柏館 道場。頭に包帯を巻いたフエイユーがみんなを待っていて、戻って来たバイツァオに抱きつこうとしてチャンアンに止められる。そして風雲の奴らにやられたとチャンアンに泣きつく。
久しぶりにフェイユーは刀にみせかけた傘を手に何があったのかを語り始める。去年チョン先輩は風雲に背きチャンアンを追い出さなかった。今年のシンガポール大会はポイントが獲得できない試合に降格され、結果 新州松柏の出場者はなくラスベガス大会に出てタッグ戦で優勝した。でも個人戦で負けてケガした。同門の仲間として一緒に戦えとチョン先輩に言われたから、岸陽大会に出場させてと頼む。
チャンアンは風雲館の事をバイツァオに話す。試合を通じて元武道を普及される事がプロリーグの目的だった。俺もチエンジョウもこの大義の下で門下生を指導し、同時にプロリーグの中でスター選手を生み出そうとした。美少女マッチでは注目度を高めようと娯楽性を重視したと言う。
バイツァオが膝の後遺症はプロリーグが原因ですかと聞くと、当時はプロリーグのため犠牲を厭わなかったとチャンアンは答えながら、チエンジョウがチャンアンの負傷している膝を狙った時の試合の事を思い出す。
チャンアンは風雲を離れたのはケガのせいでも友人に裏切られたからでもない。風雲が初心を忘れてしまったから。過酷な訓練を強い、勝利に囚われて結局プロリーグは名誉欲に支配された。シンヤオの死も、他の道場への高圧的な態度にも嫌気がさした。風雲という怪物を作り上げてしまったのはこの俺だと話す。バイツァオは怪物にしたのはチエンジョウ。プロリーグの理念は間違ってません。試合の機会が増えれば励みになる。プロリーグで不正や問題が起きた時は一緒に正していきましょうとチャンアンに言う。
岸陽病院。ティンイーは今日行けないと言うティンハオに、風雲なんて辞めて私の側にいてよと言うが既に電話は切れていた。
松柏館 道場。チャンアンは門下生達にそれぞれの特徴を活かした稽古をつける。
岸陽 プロリーグ認定戦。
フエイユーも加わり、門下生達は次々勝利する。バイツァオはMVP獲得数が急増し、ユンスの得点数を脅かし始める。
風雲の控え室にシェンボーが来て、他の道場の助っ人で出場しますが賢武の道着で戦いますとティンハオに言う。そしてシェンボーが今日戦う相手は風雲館だった。
試合でシェンボーが蹴り出され、ティンハオの前に倒れるがティンハオは無視し控え室のモニターで見ていた松柏館の門下生達がシェンボーの所へ行く。皆に何と言われようとティンハオは冷たい態度をとる。
ティンハオはプロリーグを1年で一気に普及させたが、ユンスはその目的を疑っていた。しかし仲間と認め、風雲の頂点にいるチエンジョウを引きずり下ろそうとティンハオに言が、欲しいものは自分で手に入れると断り、風雲のトップは男のみ。女の君には無理だと言う。ユンスは私がトップに立つ。邪魔する者はただじゃおかないと言う。
松柏館。落ち込んで庭にいるバイツァオの所へチャンアンが白きくらげのスープを作って持って行く。ティンハオが変わってしまったのは自分のせいだと悩むバイツァオに、チエンジョウに弱みに付け込まれティンハオは従っているだけかもと話し元気づける。
ティンハオは介護士から連絡が来て病院へ行く。ティンイーはティンハオを病院へ来させるために薬を飲んでいなかった。ティンイーはなぜ風雲になんかに?おじい様をどれほど悲しませているか。ボーに懇願されても風雲を辞めず、会社のお金を注ぎ込んでる。賢武を捨て家族や仲間を傷つけて良心が痛まないの?と泣きながら言う。
ーつづくー
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