三国志
Secret of Three Kingdoms
©️中国 天津唐人影視股份有限公司 2018
キャスト
劉平・劉協／馬天宇 マー・テェンユー
司馬懿／韓東君 エルビス・ハン
皇后 伏壽／万茜 レジーナ・ワン
弘農王妃 唐瑛／董潔 ドン・ジェ
任紅昌・貂蟬／董璇 ドン・シュアン
曹丕／檀健次 タン・ジィエンツー
曹操／謝君豪 ツェ・クワンホウ
曹節／王玉雯 ワン・ユーウエン
郭嘉／王陽明 サニー・ワン
張宇／李建義 リー・チェンイー
荀彧／王仁君
満寵／屠楠
楊修／王萌
令寿光／史文翔
甄宓／汪小敏
呂姫／关美婷
【第47話】
太尉 楊彪が官を辞し故郷に帰ると申し出て慣例に従い屋敷で別れの宴が開かれる事に。
劉平（楊平）は楊彪たちが弘農王妃 唐瑛に曹操を暗殺させるのではと考え、明日 唐瑛を皇宮へ呼び出さないよう皇后 伏壽に頼む。
父と意見が異なり、軟禁された楊彪の息子 楊修は下男を曹操の屋敷に送る。
丞相 曹操は文に目通し、親が親なら子も子だと言う。明日宴には行かぬよう。忠誠心に免じ父を許して欲しいと下男は楊修の言葉を伝える。
曹操は忠誠心は分かったと返す。
下男が帰ると曹操は文を燃やし、明日の宴で証しが得られる。奴らが動けば一網打尽に。温県の司馬氏、弘農の楊氏、瑯琊の伏氏。昔馴染みの仲間がまた減ってしまうと曹操は言う。
もう一人危険な人物が。唐王妃と県令 満寵は言うが王妃は来ないと曹操は返す。
太尉府。楊彪の別れの宴も半ば、庭で曲水の宴（水の流れに杯を浮かべ詩を詠む宴）を始める。
各面々が和やかに詩を披露していく。
杯が曹操の前で止まり、曹操は短歌行を吟じる。
そしてこの宴の場を借り心の歌をと本音を語り始める。
余は初めて出仕し太守になり民を助け多少の名声を得たいと願った。だが宦官を怒らせ郷里に帰らざる得なかった。天下が静まるのを待って再び都へ戻り朝廷に報いるつもりだった。だが黄巾の乱が起こった後 董卓が現れた。
袁紹は河北へ居座り、劉表は荊州を占拠。天下はばらばらになり諸侯が割拠。
余は兵を率いて命懸けで国ために乱世を静めようとした。後世に名を残す足る働き。中原の平定を進め袁紹、袁術、劉表と次々打ち滅ぼした。
敢えて言わせてもらう。もし余がいなけれはどれ程の者が皇帝を名乗ったか。王を名乗ったかと皆に問う。
劉平は手を叩き、立ち上がると曹操に杯を差し出す。飲むべきか飲まざるへきかと曹操は言う。
この酒は朕がそなたの代わりに飲もうと劉平が飲もうとするが、曹操は杯を受け取り杯を空けると漢王朝に災いか起き、野心を抱く者が現れれば私が立ち上がり漢王朝のために国を守りましょうと言う。
満寵が兵を率いて来て、賓客達を取り囲む。
劉平は災いが起きるたび無数の忠臣が国と民のために血を流し漢王朝を守った。朕はそれを忘れぬ。無にはせぬ。曹丞相は本心を語った。私も胸の秘事を。これは重大な秘密。皆は中へ入ってくれと言う。
劉平、楊彪、曹操、そして曹操三男 曹丕がその場に残り、その場が緊迫する。
誰もが驚く話しとは偽の皇帝の事か？と曹操が口火を切る。劉平は朕と兄はそっくり。朕の事を悪く言えば背くつもりと皆は思うと言う。
皇帝が入れ替わった事を楊太尉も知っていたか。偽の皇帝をでっちあげる度胸には驚くばかり。陛下は司馬家で育った事をお忘れか？明日捕らえた司馬家の者が来れば全てが分かると曹操は言う。
王美人は双子を産んだ。その一人を宮中の外の者に預けた。そしてもう一人の方が崩御された。古来 兄の跡を弟が継いだ例は多い。先帝の詔もあり即位は正当。なぜ責める？と楊彪は言う。
曹操は天意を欺き兄嫁を奪った。一体誰が信じてついていくと？と返す。
司馬家の者が命を惜しまず沈黙を守れば曹丞相は確かな証しはない。しかし司馬家の者を犠牲にするなど劉平にはできない。
劉平は条件を話し合いたいと曹操に言い、退位すると伝える。
漢王朝の臣下の思いを無にするのですか？と楊彪は劉平に言う。皇后と漢王朝を守るにはこれしかないと劉平は返す。
曹操が屋敷を出ようとした時 刺客が現れ、曹丕が怪我を負う。
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【第48話】
太尉 楊彪の宴の後 劉平（楊平）は退位すると丞相 曹操に伝える。屋敷を出ようとした時 曹操は刺客に襲われ、曹操三男 曹丕が負傷する。
そして刺客が弘農王妃 唐瑛だと疑う曹操従兄 曹仁は兵を率い宮中へ。
曹仁は後宮に押し入り皇后と押し問答に。
唐瑛が寝宮から出て来る。
やましい事がないなら衣を脱いで下さい。唐王妃様が無実なら我が命で償いますと曹仁は言う。
劉平たちが急いで皇宮に戻って来る。
曹仁は唐瑛の衣の首元を斬り、肌が晒される。
唐瑛は名誉を守るため自害する。
尚書令 荀彧は宮中へ押し入り王妃を死なせた曹仁を捕らえよと命じる。
その様子を楊彪がかつて逃した配下 徐福が屋根の上から見ていた。
投獄されている司馬防次男 司馬懿は唐瑛との婚礼を夢で見ていた。しかし唐瑛に触れようとすると唐瑛が消え、目が覚める。
曹仁が牢に連れて来られ、曹将軍は唐王妃を自害に追い込んだと守衛が話しているのを司馬懿は耳にし、呆然となる。
楊太尉は陛下と漢王朝ため。唐王妃は司馬懿のため。それぞれ務めを果たしただけ。誰も責める事は出来ない。しかし劉平は責任を感じる。
丞相府。荀彧が屋敷を訪れ、曹将軍は刺客を追って宮中へ入り唐王妃を辱め唐王妃は自害したと曹操に報告する。
曹操は自害と聞いて驚く。
曹将軍は兵の前で唐王妃様の体を調べ、多くの者が目に。捕らえるしかなかった。いかがいたしますか？と荀彧は聞く。
刺客は誰だ？なぜ自害した？と曹操は激怒し、一つの命でこれ程の罠を仕掛けるとは。五男 曹植は陛下に誑かされ、曹丕は陛下のため倒れた。陛下は随分力を蓄えた。余にとっては逆風と曹操は言う。
刺客の正体は誰も知らず、曹仁の所業は皆知っている。このままでは臣下が押し寄せて来る。天下を治めるには時勢の後押しがいる。
皇宮。丞相の命で３日間評定は取り止めにと県令 満寵が伝えるが、劉平は無視し朝臣達も集まる。
漢の400年の歴史で昨夜のような事は前代未聞。曹仁は兵を率いて宮中へ押し入り、剣で衣を引き裂き唐王妃を辱めた。唐王妃は屈辱に耐えられず自害。かつて董卓が兄上を毒殺し、そして今 曹仁が義姉上を死なせた。代々の皇帝に合わせる顔がないと劉平は朝臣達に言う。
曹仁の謀反については役所へ引き渡し、法に照らして罰して下さいと朝臣達は請い、彼らを束ねる立場の荀彧は意見を求められ、役所で処罰を公平に決めるでしょうと言う。
丞相府。劉平を追い込む唯一の手段は司馬家。
しかし司馬家の者は逃げ捕らえられなかった。
見事。まさに妙手と曹操は言う。
皇宮。曹丞相は剣を置いて参内せよと命じられ、曹操は剣を預け、劉平の元へ。
仁徳を口にしながら素性を隠すため唐王妃様の命を犠牲にしたと曹操は皮肉る。
曹仁は唐王妃の衣を引き裂き自害させた。君主さえ眼中にない思い上がりは誰のせいか？と劉平は返すが、本心が知りたいと曹操に言う。
帝位を狙っていると世の者は誤解してるようだが私は疑った事はない。朕の素性を受け入れず、司馬家の者を殺そうとする。公のためか？私のためか？我ら二人が目指しているのは天下統一。曹丞相は天の時と地の利を。漢王朝は人の和を。どちらかだけでは天下統一は成し遂げられぬ。偉業を成し遂げたいと思っているなら漢王朝と対等な関係を築かぬか？と劉平は曹操に提案する。
丞相府。刺客と戦い負傷した曹丕を見舞った曹操は刺客が男だったと知る。
曹操は溜息をつき、お前が目覚めていればこうはならなかった。司馬懿を解き放ち、鄴に拠点を移す。お前に丞相の職を任せると曹丕に言う。
弘農王府。司馬懿は唐瑛の亡骸に会う。
決まりでは唐王妃は弘農王の墓に葬る。王妃は望まぬはず。だからここにと劉平は司馬懿に話し、唐瑛を守れなかった事を詫びる。
司馬懿は袂を切ると陛下は陛下のやり方で乱世を終わらせて下さい。私は私の道をと告げる。そしてお前は先に逝ったが私の事を待っていてくれと唐瑛に口づけする。
弘農王府の外には曹丕が待っていた。
司馬懿は劉平と袂を分ち、曹丕の元へ。
唐瑛を殺したのは陛下の優しさ。父と兄を助けてくれた恩を返すと私は言いました。まだ私が要りますか？と司馬懿は聞く。
曹丕は私だけがお前に地位と名声を与えられると返し、共に偉業を成し遂げ後世に我々の名を残そうと言う。
ーつづくー
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