花 千 骨
~舞い散る運命、永遠の誓い~
あらすじ
[第1話 ]出逢い、旅立ち
清虚道長は流星を追い、ある家で子が生まれる。奇妙な香りと共に生まれた娘は必ず災いを招くと父 花正文に話し、御魔錦を身につけ香りを遮り、16年後の今日蜀山で弟子入りさせるよう告げその子に花千骨と名付ける。
長留門。行道から白子画は掌門の位を継承する。そして七殺派が十方神器を集めるのを阻止し、太古の力が解き放たれるのを防ぐよう任ぜられる。
異朽君は五上仙 白子画、東華、無垢、檀梵、夏紫薫らに父親を殺され敵を討つために白子画の『生死の難』を見つけ出していた。
白子画は修練の為、下山し蜀山の状況を調べることになるが、通りがかった花連村で父の為に薬を調達しに来た花千骨が化け物に襲われている所を助ける。しかし家に戻った直後、村人達が化け物に殺された医師の敵を討とうと乗り込んで来て家に火をつけるが、紫薫が駆けつけ火を消す。火災からは逃れたものの父親は亡くなり、法術を禁じられた白子画はただ見守るしかなかった。
父親を埋葬した花千骨は私の血は草木を枯らせ妖魔を呼ぶ。だからひっそりと暮らしてきたと話す。そして去ろうとした墨氷と名乗った白子画に誕生日を祝って欲しいと頼み、墨氷は護身のため剣術を教え、誕生日の翌日黙って花千骨の前から姿を消す。花千骨は亡き父の遺言で蜀山 清虚道長の元へと旅立つ。
長留門では掌門の就任の儀が行われ、白子画は貪るを禁じ、怒りを禁じ、情を禁じるとの3つ訓戒に誓いを立て掌門の羽を授けられる。
花千骨は蜀山に辿り着くが結界が張られ中に入れず、徐々に墨氷の記憶が薄れていく。偶然出会った東方彧卿から瑶歌城の異朽閣なら対価を払えば結界を破る方法を指南してくれると聞き異朽閣を訪ねる。蓬莱掌門の娘 霓漫天が蓬莱の珍宝を持って異朽閣を訪ねるがつまみ出され、花千骨は大根で中に入れもらう。
しかし、中で迷い異朽君に会う。異朽君は花千骨に鳳凰の涙でできた天水滴に花千骨の血を入れ渡し、結界を自由に行き来できると話す。そして墨氷と会うには長留に行けと言う。
花千骨が結界を破り蜀山に向かっている頃、蜀山派は七殺派に襲撃されていた。
[第2話 ]知られざる再会
蜀山。雲翳は蜀山掌門 清虚道長を殺し十方神器 『拴天鏈』を奪い七殺派 単春秋に渡す。襲撃後の蜀山に着いた花千骨は清虚道長から掌門が持つ羽を託され、いつか雲隠に渡すよう言われる。そして剣譜が書かれた書、六界全書を渡される。
雲翳に襲われた花千骨は駆けつけた長留の掌門 白子画に助けられるが、墨氷の記憶が薄れた花千骨は墨氷だと気づかない。そして2人は拴天鏈に閉じ込められてしまう。白子画は花千骨に触れると内力が弱まる事、墨氷の記憶が花千骨にある事を不思議に思う。
2人は拴天鏈から脱出し、白子画は単春秋と雲隠に自害を迫るが単春秋は刺し違えると白子画に向かって行くが敵わず、そこへ七殺派 聖君 殺阡陌が現れ、拴天鏈を返し単春秋ら配下の命を助ける。
花千骨は白子画に長留一門の弟子にと願い出るが断られ、長留は5年に一度の試験で弟子を取ると言い行ってしまう。
蜀山が襲撃された事を受け、各門派が集まり神器を守る為の策を話し合うが纏まらず白子画が再度封印し適任の門派に守らせようと考える。そして白子画は殺阡陌に対抗するため十重天を突破する修行を始めるが、白子画の験生石が警告を示す。
白子画の試練は遭遇すれば厄運にとりつかれる『生死の難』。生死の難とはある人間のことで、出会ってしまったら逃れるために断念剣で容赦なく殺せと前掌門に言われていた。白子画は下山し生死の難を殺しに行くが生死の難は花千骨だった。
[第3話 ] 生死の難
白子画は花千骨が『 生死の難 』 だと知るが殺せず、災いを解く方法があるはずと断念する。
異朽君から渡された天水滴から霊虫が生まれ花千骨は糖宝と名付ける。糖宝は花千骨を母さん、一緒にいた東方彧卿を父さんと呼ぶ。
歴代弟子行録にはこれまで7人が『生死の難』を受け4人は魔道に落ち自ら滅び、3人は厄運を逃れたと記されうち2人は生死の難を殺し、もう1人の記載はなく口承のみ。長老 桃翁からもう1人は魔道に落ち大罪を犯し掌門の手で秘密裏に処刑され、悲惨な最期だったと聞く。ただ十方神器を集結し太古の力を得れば逃れられると言う。
夏紫薫は掌門となり情の全てを断った白子画への想いを諦めきれず、世の薄情者を全て殺し尽くすと薄情な男達の命を奪っていた。檀梵は紫薫に白子画を諦めるよう言う。そして檀梵も紫薫に対し報われない想いを抱いていた。
長留門。七殺派に対抗するため特別に弟子を募ることになる。白子画は入門試験名簿に花千骨の名を見つけこの難は避けられぬ定めなのかと思う。花千骨は試験前 蓬莱の霓漫天、朔風、軽水らに出会う。そして第一関門の試験が始まる。
[第4話 ]新弟子試験
花千骨は長留の新弟子試験に臨み、霓漫天と駆けつけた東方彧卿の助けを借り、どうにか第一関門、第二関門を突破する。そして最終関門、三生池に挑む。貪婪殿の水は貪り、銷魂殿の水は怒り、絶情殿の水は情を断つ。ただ池を歩くだけで簡単だと受験生は思うが貪り、怒り、情の3つを捨てられぬ者は苦痛に襲われ命の危険もと落十一は説明する。そして挑戦者達が脱落する中、無欲な花千骨は何の痛みも感じず難なく最終関門を突破し長留に弟子入りすることになる。
[第5話 ] 長留での修行
長留一門の新弟子11人に特待生の孟玄朗が加わわり、掌門から弟子の証の木が与えられ、験生石に血を垂らすよう言われる。験生石は身元と来歴を記録するため間者の侵入を防げ、不足の事態に陥れば警告を示し救援も送れると説明される。
花千骨が験生石に血を垂らすと他の者達とは違う色に光るが白子画はそれを目にし、石の色を密かに変える。摩厳は白子画に相談せず仙剣大会の優勝者は掌門の内弟子になれると新弟子達に話す。
白子画は花千骨の験生石を保管所から持ち出す。花千骨は同室の霓漫天が寝た後、六界全書を見て十方神器の事を知る。
長留の新弟子達の訓練が始まるが、花千骨は木剣を上手く操れない。そんな中、修練中に白子画が来て、花千骨が御剣の術の基礎を習得出来ていないと知り1ヶ月で習得出来なければ長留を去るよう言い、そして薪を素手で割るよう命じる。
長老 桃翁の授業中、花千骨は居眠りし桃翁に各門派で身分を示す物は何か皆に教えるよう言われ、六界全書を見た花千骨が答えるとさらに歴史を話すように言われ、歴史を話し始めるが各門派が第二代 七殺派の聖君を殺したため各門派と敵対するようになったと話し、事実を捏造していると桃翁は三尊の前に連れて行く。
花千骨は六界全書を読んだと話すが、七殺の間者だと杖刑に処され気を失うと投獄される。花千骨は清虚道長から死に際に掌門の羽を託されたと話し蜀山の掌門であることを知られる。白子画は蜀山の掌門と長留の弟子、どちらか選べと言う。
ーつづくー
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