花 千 骨
~舞い散る運命、永遠の誓い~
[第16話 ]七殺派の罠
七殺派の間者が尹上飄だと花千骨は突き止めるが助太刀に来た霓漫天が殺してしまう。道中、尹上飄と霓漫天の関係に気づいていた朔風はやり直すならこの機会だぞと忠告する。
太白山。太白門 緋顔掌門は花千骨たち一行を出迎え各門派からも救援が到着したと話す。
絶情殿。白子画は李蒙を呼び十方神器『流光琴』を持って太白山に向かい花千骨に届けるよう命ずる。そこへ七殺派が天山に向かっているとの報告が入り、太白山にも同様に知らせが入る。
太白山から天山に別の門派を救援に送り花千骨たちは太白山に残ることになる。一方、皆が天山に集結したと報告を受けた七殺派 単春秋は手薄になった太白門に襲撃をかける。
般若花に緋顔掌門と戦わせ十方神器『幻思鈴』が緋顔掌門の墟鼎の中にないと知ると単春秋は皆殺しを命じる。太白が追い込まれ、花千骨は流光琴を奏で救援が到着するまでの時間を稼ぐ。
しかし曠野天は般若花の毒を含んだ虫を放ち、虫に刺された花千骨は毒に侵され功力が尽きはじめた時 七殺派は総攻撃を始める。花千骨は般若花と戦い間一髪という所で殺阡陌と東方彧卿が現れ助けられるが、花千骨は殺阡陌が七殺派 聖君と知り衝撃を受ける。
殺阡陌は七殺派に攻撃をやめるよう命じ、単春秋は勝手な行動を誤魔化すため流光琴のためだと言うと殺阡陌は太白を滅ぼし奪い取ろうと答える。殺阡陌は花千骨が流光琴を持っていると聞き皆の命と引き換えに流光琴を渡すように言うが、花千骨は流光琴は墟鼎の中 欲しいなら自分を殺すよう言う。すると東方彧卿が手合わせして神器の帰属を決めるよう提案する。
殺阡陌は不帰硯、花千骨たちは流光琴を賭け戦うことになる。一方、太白山へ向かう白子画は花千骨と殺阡陌がなぜ親しいのか、流光琴のためなら殺阡陌は太白を潰すかもしれないと考える。
東方彧卿は3局戦って先に2勝した方が勝ちと話し、聖君が証人となる。1局目。曠野天 対 東方彧卿。東方彧卿は曠護法を破り勝利。2局目が始まる直前蜀山 雲隠が到着し、雲翳 対 雲隠。空中戦で雲翳を雲隠が追いかけ外へ。そして雲翳が仮面を外し素顔を見た雲隠は自分と瓜二つの顔を見て驚く。殺阡陌は戻ってこない2人の私怨に干渉しないと2局目は互角とみなし、次の対局は単春秋と駆けつけた蜀国 皇帝 孟玄朗となる。
しかし花千骨さえいなければと考えた単春秋は不帰硯を使い花千骨を攫い、追いかけた殺阡陌が止め飛ばされた花千骨を駆けつけた白子画が抱きとめる。そして殺阡陌 対 白子画が対峙する。
[第17話 ] 嵐の予感
十方神器『不帰硯』と『流光琴』を賭け殺阡陌と白子画の対決は白子画が勝利。不帰硯を取り戻し、七殺派も太白山から撤退する。
戻って来た雲隠は審問されるくらいなら死ぬと言い雲翳が身投げしたと花千骨に話す。
花千骨はお姉さんの正体が殺阡陌だったと気落ちする。東方彧卿は私がもし殺阡陌のような悪人でもまだ友達か花千骨に聞くと悪人になったら友達でいられないと答える。東方彧卿は真実を知ったら私を許すか?と思う。
般若花は面目が丸潰れだと花千骨に敵を討とうと森に潜伏していたが、伝書鳩を飛ばしに来た東方彧卿に遭遇し、憂さを晴らそうとするが逆に東方彧卿の法術で閉じ込められ毒を撒かれる。
師匠に花千骨は素晴らしい働きだったと褒められ成長し嬉しく思うと言われ大喜びする。
太白門 緋顔掌門は太白門が七殺派から守られたことに感謝し宴を開く。花千骨がさすが尊上の弟子だと褒められるのを見て霓漫天は面白くない。
宴の最中、緋顔掌門は七殺派が狙う以上『幻思鈴』を守れないと白子画に渡す。『流光琴』『幻思鈴』『不帰硯』『拴天鏈』と長留は四つの十方神器を持つことになる。
軽水は酒に酔い、孟玄朗に再び想いを伝え千骨が好きでもかまわない。いつか私を好きにさせてみせると言う。白子画は酒を煽る雲隠に雲翳が双子の兄弟だったと聞いたと話しかける。雲隠は雲翳が兄弟で夢家の人間だったとはと泣いて話す。そして手の傷跡を隠し白子画に礼を言う。
大泣きする軽水を慰める花千骨の所へ霓漫天が来て花千骨に酒を勧める。霓掌門が和やかな香りだと褒め、緋顔掌門が夏紫薫のお陰と褒めている時、花千骨は何気に何を調合して作った香りかを嗅ぎ分ける。霓漫天はその様子を見て、言葉巧みに2人が香の勝負をするよう仕向ける。
花千骨は紫薫の調合した浮層三生、荼縻薫風の調合を見事に嗅ぎ分け、最後の姽嫿傷誄の調合は一つ足りなかったが考えて満月を見て紫薫上仙が流した涙と当ててしまう。皆はすごいと絶賛する。
そして花千骨も香を調合するが紫薫は2つ分からないと言う。花千骨は嗅いだことかない香りだと答え、自分の香りと師匠の枕の香りだと言う。
師匠に止められ花千骨は紫薫に挨拶するが、姽嫿傷誄とは恋の痛みを表した香り、それに気づいたのは情が生まれた証拠 己の師匠に情を抱くとは人の道に外れる行為 天が許さないと花千骨の心に紫薫は語りかけ、一瞥して去って行く。
[第18話 ]許されぬ恋情
花千骨は夏紫薫から言われ、師匠に恋心を抱いていると気がつき戸惑う。
紫薫は霓漫天を捕らえ罰しようとするが、花千骨を憎む霓漫天を利用し、白子画に恋心を抱いている花千骨を白子画から引き離そうと考える。
3日酔い潰れ御剣が使えない花千骨を白子画は船に乗せて長留に戻る。花千骨は3つの夢を見たと話し、何も求めずただ師匠の傍らの小石でありたいと思う。船上でも師匠から鏡花水月の稽古をつけてもらうが紫薫から言われた言葉を思い出し花千骨は集中できなかった。
蜀国。孟玄朗は国の情勢を報告されるが、細かい事は報告するなと烈将軍に指示し花千骨の怪我の事ばかりを気にかける。
長留。太白の戦いの報告で笙簫黙は花千骨を見習えと褒め、今回出かけた弟子達は三生池で試練を行われる。花千骨は痛みを感じ師匠への恋心を自覚する。紫薫は白子画に花千骨の想いを話し、確かめるように言う。糖宝から紫薫が師匠に花千骨の気持ちを話していたと聞き、花千骨は師匠への想いを隠すために東方彧卿が好きだと嘘をつく。そして花千骨は師匠と距離を取ることに。そんな中、東方彧卿が花千骨を訪ねて長留に来る。
霓漫天は三生池での罰として掃除をさせられるがそこで異朽君の配下 緑鞘が残した花千骨の験生石と書かれた文字を見つける。
ーつづくー
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