皇太子妃は自分の不注意で流産したにもかかわらず、冷雪雁の策で柳涵香に罪を着せ死罪にしようとする。皇太后が涵香を案じ、皇帝は皆を集めて自ら審理することにする。
皇太子妃は涙ながらに子供を殺されたと訴える。そこへ佟司庫が来て皇太子妃を転ばせたのは涵香でなく孟春竹だと話すが、曹医師が前回の転倒が流産の要因と見立てを話す。皇太子は寛大な処置をと皇帝に頼み、托合斉の知恵で涵香に償いとして皇子を産ませてはどうかと提案する。
涵香を心配した格泰が皇宮に来て涵香達が牢に連れて行かれるのを見る。佟司庫と格泰は涵香を救う手立てを考える。そして涵香と春竹は寧寿宮へ呼ばれ、格泰により皇太子妃に投げられた靴が涵香の物でなく仲間を庇ったためと判明。春竹が自分の靴だと名乗り出るが投げたのは自分ではないと話す。一方、林慕児の様子がおかしいことに気づいた佟司庫が慕児が靴を投げたと知る。涵香は無罪となるが春竹と慕児は故意ではないと死罪は免れるが終身刑に。
雪雁は涵香は皇太后から寵愛を受け格泰の心も奪ったとさらに怒りを募らせ、皇太子妃も皇太子の涵香への想いをそらすため自分の侍女 珠児を皇太子にあてがうことを画策する。
【第10話】
皇太子妃は皇太子が酒に酔って寝た所へ侍女 珠児を忍びこませるが、托合斉が策を講じて計画を失敗させる。
ある日、烈親王が嘔吐して倒れるが原因不明で太医院に医師達の召集がかかる。柳涵香は病状に覚えがあり毒キノコが原因だと話す。そこで格泰と薬房に行き薬を処方してもらうが、偶然 皇太子妃の調合記録を目にする。
涵香の処方で烈親王の症状が治まり、回復へ向かう。皇帝は喜び、褒美を取らすと言われ涵香は皇太子妃流産の再調査を願い出る。
皇帝が薬房で再審理した結果、曹太医は皇太子妃から命じられたと白状する。皇太后は激怒し、皇帝の命により皇太子妃は罰を与えられる。そして投獄された2人は無罪となり釈放される。この一件で皇太子と皇太子妃の溝は深まり、皇太子妃はさらに涵香へ敵意を抱く。
刺繍係達が祝いで酒を飲み、帰り際に佟司庫は涵香の対の蝶の玉佩を格泰が持っていることを知り、涵香と烈親王の実の子ではないと噂される格泰が兄妹でないかと考え柳氏に相談し、涵香に出自の秘密を話し始める。涵香たちの後をつけていた冷雪雁がその話を聞いてしまう。
【第11話】
柳涵香は自分を引き取って育てた経緯を柳夫妻から聞き衝撃を受ける。柳氏は以丹の侍女 青児から預かっていた玉印を見せ赤ん坊の名前も素性も明かさず蝶の玉佩と玉印だけ残したと聞く。そして青児のお墓参りに行き「大きくなったら母上の敵を捜して」と青児は赤ん坊に語りかけたと聞く。冷雪雁は涵香の出自の秘密を知り、代わりに私が皇族の一員として認められたら涵香の全てを奪えるかもと考え、皇太子妃には盗み聞した話を報告するのをやめる。
宮中に戻ると、佟司庫は対の蝶の玉佩を持つ格泰は養子だという噂があり涵香の双子の兄妹かもしれないと話す。そして身分を隠さないと命を狙われるかもしれないと以丹が殺されたことを話す。
自分の出自を知った涵香は格泰とは距離を置き、実の母親を殺した犯人を見つけ出すと話すと佟司庫も協力すると言う。そして涵香と佟司庫は司銀庫へ行き玉印のことを調べ、『玉掌明珠』と彫られた玉印を注文したのが皇太后だと知る。
涵香は格泰を避け、事情を知らない格泰は戸惑う。そんな中、和碩端敬姫が蒙古 杜陵に嫁ぐため司衣庫に花嫁衣装一式の制作が命ぜられる。担当者は推薦で選ぶことにし雪雁が自選するものの、皆が涵香を支持し涵香に決まる。雪雁はさらに涵香に対し憎しみを抱く。
格泰は涵香への想いを募らせ、涵香を問い詰めるが親しくなりすぎ誤解を与えては恐れ多いと思ったと涵香は本心を押し殺し答える。しかし格泰は何か訳があると考え、皇太子の差し金かと声を荒げる。佟司庫は涵香以外の女性とは結婚しないと天に誓う格泰に、噂される格泰の出生の秘密に触れる。